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§ 龍王の巫女姫 §
第17章 氷の中の乙女

透明な壁は、さわると冷たい。
それは氷でできていた。
「…なんで…?」
四方を見ると同様に氷の壁が続いている。
そして頭上にも……。
何故かはわからないが、彼女は氷の内側に閉じ込められていた。
「……ッ きゃあ!」
足下も氷なのかと確かめようとした水鈴は、それと同時に悲鳴をあげていた。
今の彼女は、一糸纏わぬ生まれたままの姿だったからだ。
丸見えの胸を両腕で隠して水鈴は座り込んだ。
「…ねぇ ここ、どこ…!?」
怖い
「ここから出して…っ」
周りの氷からの冷気に身を震わした。

