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§ 龍王の巫女姫 §
第19章 神への捧げ物
わたしが謝りたいのは…
自分の身勝手さ。
この口付けを拒絶できない自分自身──。
炎嗣様の愛を自覚しておいて
それに甘えているわたしは、ああ……なんて残酷だろう。
《 お前が愛する男は 花仙なのだろう? 》
何処からか問いかけられる。
そうよ
わたしは花仙に恋をしてきた。ずっと、前から。
花仙のやった事を知ってしまった今も、嫌いになんてなれない。なのに……っ
“ どうか御許しを…── ”
わたしはあなたに惹かれてしまいました
どうか、御許しください
炎嗣様……!