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§ 龍王の巫女姫 §
第24章 龍王の許嫁( イイナズケ )
「‥‥うッ ぁ」
溜め息に似た色っぽい呻きが炎嗣の口から漏れる。
震える下肢の奥で、灼熱を脈打たし、雄の欲を吐き出した。
淫愛のほとばしりを、荒い息を繰り返しながら放ち続けた。
「…水鈴…、水鈴…」
陶酔感に浸りつつ、彼女の名を何度も呼んでやる。
薄目を開けてぐったりとした水鈴は、唇の動きで何かを伝えようとする。
「──…」
炎嗣は下肢を繋げたまま…
その耳を、彼女の口許に寄せた。
「‥‥、─…‥‥」
「──…フッ、…お前は果てるたびに…口付けをせがむのだな。覚えておこう…」
褥に乱れ広がった銀の髪を
優しい手付きで解かしてやった後──
炎嗣は彼女の唇を奪った。
.......
宮灯の灯りが…二人の影を
四方の紗( シャ )に映し出す。
彼等の影は離れる事を知らず
続く夜を愛おしみながら…
訪れる朝に怯えながら…
ただ、重なり続けたのだった───。
────…