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§ 龍王の巫女姫 §
第24章 龍王の許嫁( イイナズケ )
高みに連れていかれる
為す術もなく押し上げられる
「…ッ‥はぁ、‥!!‥わたし、もう」
「怖がるな…!! 自分を解放しろ……」
「…いやです…っ炎嗣さま、‥‥ハァ!‥アっ、ア…!!‥何処にも 行か ないで」
意識が遠くなる──
嫌だ、わたしは何処にも行きたくない。
ずっと貴方とこうしていたい。
「消えない で……!!」
「…ハァ…ッ 水鈴…──」
水鈴はついに目も開けていられなくなり、押し寄せる限界に美しい顔を歪ませて怯える。
そんな彼女が愛おしくてたまらない──。
炎嗣は、彼女の両手を押さえ付けて、指を確りと絡ませた。
「──…消えるわけがない、お前は俺と…繋がっているのだから……」
「…ハァ‥っ‥ァ」
「逃がすわけもないだろう?」
「──‥ぅ、あああ‥ッ‥」
炎嗣の言葉が届いたのか定かでない…。
水鈴の意識は白くはじけ、身体を淫らに震えさせて解き放たれた。