この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
§ 龍王の巫女姫 §
第6章 凌辱の初夜

奥にはさらに部屋があり、其処に控えた宦官が彼女を確認して静かに戸を開けた。

《陛下が声をおかけになるまで、顔を上げてはなりません》

女官に口煩く言われた通りに下を向いたまま敷居を跨ぎ、頭を隠すように腕を前で組む。


薄暗くしんとした閨房の中──


「…顔を上げろ」


炎嗣の声が響く。




「少しは落ち着いたか…。そうしているとお前も、…ああ、まだ名を聞いてなかったな?」


「……」


「教えろよ?これから抱くっていうのに呼ぶ名が無いのも困ったものだ」


全くその通り。名も知らぬ女と契ろうとするこの男の頭が理解できない。

水鈴は彼をきっと睨みつけた。



「…水鈴、です」

「水鈴か…、良い響きだ」

「……っ」

「来い」


寝台の横にある座卓に座った炎嗣は、初めて会った時よりも随分と親しげに話しかけてくる。

これから抱き合う相手として、その警戒心を和らげようとしているのかもしれない。



/567ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ