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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第8章 神の道しるべ
「おはよう!」
「おや、ディーア。
足はよくなったかね?」
「んーもう少しだね」
「そうか、今日は何がほしい?」
明くる日アルは足のケガで仕事に行けない代わりに市場に買い物をしに来ていた。
行きつけのパン屋に顔を出すと店主のおじさんが親しげに話しかけてくる。
「あ、ディーア!!」
アルがパンを選んでいると急に後ろから声がした。
「‥モニカ!久しぶり。
あれから東尋坊の奴らはどう?」
「えぇ‥何も言ってこないわ‥//」
微笑みながら身辺を気にかけてくれるアルにモニカは赤くなりながら答える‥
「ディーアは今日は買い物?‥//」
「うん、‥ちょっとケガしちゃって少しの間、仕事はお休み‥‥その子が妹?」
よく見るとモニカのスカートの裾に隠れながら小さい女の子が顔をヒョコッと出してアルを見ている
「クス‥可愛いね‥‥
いくつ?」
「もうすぐ4歳になるわ‥ナッツって言うの。」
「ナッツ?‥へぇ、可愛い名前だね!あ、…そうだ、おじさんコレ下さい」
アルはそういいながらパン屋のカウンターにあったクッキーの小瓶を《ナッツ》に手渡した
「――‥//ありがとぅ。」