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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第29章 女部族の掟
「………」
ルイスは思わず口を接ぐんだ。
「三人の力が揃わないと黒い神には勝てない……ロイお兄ちゃんの試練が上手く行ったら次の試練が開くって……」
「──…っ…」
マークはルイスを真っ直ぐに見詰めると地図が描かれた次の頁を捲って見せた。
ルイスは白紙のその頁に眼を見開く──
「一人でも試練が上手く行かなきゃ次はないんだ……」
ルイスはゴクッと小さく息を飲む。
「なるほど……もう、進むしか道はないってことか…」
そう言ったルイスにマークは幼いながらも引き締まった表情を見せて頷く。
「そうきたらその試練の場所の特定を急がなきゃならないな。よし、皆を集めてもう一度話をしよう」
「うん。アルとロイお兄ちゃんが揃ったら場所は見つけられるみたいだよ!とりあえずボクはアルを呼んでくる!」
マークはくるりと背を向けると走っていく──
「アルとロイが揃ったら見つけられる?…」
ルイスはその言葉を気にしながらマークの姿を見送り、レオの元へ使いを走らせた。