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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第8章 神の道しるべ


はっきりいうとロイドはほとんど役に立っていない

泊まり掛けで来てくれてはいるが、この間もレオはこっそりアルの部屋に忍びこみ、薔薇の花束を置いて行っている‥


「ねぇ‥たぶんもぅ、レオは大丈夫だと思うからロイドの見張りも必要ないかもしれない‥
ロイドもわざわざ泊まり込むのも大変だと思うし‥」


アルは遠回しにロイドの見張りを断るようザドルに頼みこんだ。

「そうか?まぁ、お前ぇがそれで大丈夫ってんならいいが‥‥」

ザドルはそう言ってアルの意見を尊重してくれた。





―コトッ‥

みんなが寝静まったあと‥ひとつの部屋からは小さな物音と明かりが漏れる‥


「んーと‥‥
これじゃ文字がよく読めないや‥」


虫眼鏡で地図を眺めぼやいているのは世界を救う期待の星、マーク博士だった‥

地図師が写してくれた地図のところどころに書かれてある古の文字を見ると、原書の地図自体の文字が消えかけていたせいではっきりと解読出来ない‥

「んーと‥力ある勇気在る者‥‥‥青の‥んー…続きが消えてるっ」


マークは取りあえず文字のはっきり読める部分だけを解読して書きまとめた。


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