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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第9章 石板のありか
‥コンコン!
「──?…入っていいぞ」
ルイスの声に反応して扉が開く――
「あ、アルも居たの?」
開いた扉からひょっこり顔を覗かせたのはマーク博士だった。
「お、どうしたマーク?もしかしてもう解読できたのか!?」
マークは室内に入りルイスに困った顔をみせる
「それがね‥本は読めるんだけどぉ‥」
語尾を濁しながらマークは預かっていた地図を開いた
「地図に書いてある文字が途切れ途切れでよく解らないんだ‥‥」
「途切れ?‥‥あぁ、そう言えばフロイトが言ってたな…原書の方が古すぎて文字の消えてる箇所が多いんだよ……
取りあえず目で見える部分は正確に写したって言ってたが‥‥」
ルイスは頭を掻きながら答えた
「原書は?」
アルは原書をルイスに催促した。
「原書を見ても同じだろ?」
「古の文字は文字であって見た目は文字じゃない‥
もしかしたら、マークが見たら読めるかもしれない‥
途切れ途切れでも、うっすらと見えればだいたいのことは憶測で解るかも知れないし!!」
「……それもそうだな」
アルの意見にルイスも賛同する。ルイスは言われた通り、古の地図を机に拡げた。