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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第11章 神秘と謎
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それがあの、行かず後家シスターズのお陰でアルは女の子の姿をして街を出歩くことが出来るようになったのだから‥
ロイドはたぎる体の熱と想いを夜風で冷ますように、一つに束ねた自分の髪をほどき清んだ空気に游がせる
艶やかな長い黒髪が夜風に拐われるようになびき頭の芯から熱を奪いさる‥
落ち着きを取り戻したことを自分自身で確認するとロイドは再び長い黒髪を緩めに束ね、深過ぎるほどの深呼吸を一回‥
そして、アルとお揃いの首に下げたチョーカーを握り締め気持ちに気合いをいれると馬小屋へと踵を返した。
「──…!っ…」
瞬間、ロイドの目の前を眩いほどの光を放つ何かが横切る──
「な‥‥‥
んだ‥今のは?‥」
一瞬、幻でも見たのかと、ロイドは瞬きを数回繰り返し瞼を押さえる。
チカチカと光の残像がちらつき目をしばたかせ、眉間にしわを寄せながら馬小屋を目指すロイドを誰かが呼んだ
「兄ちゃーーん!!
なんだか産まれそうだぞ!!!」
馬小屋から顔を出し血相変えてティムが早く早く!と手招きしていた
それがあの、行かず後家シスターズのお陰でアルは女の子の姿をして街を出歩くことが出来るようになったのだから‥
ロイドはたぎる体の熱と想いを夜風で冷ますように、一つに束ねた自分の髪をほどき清んだ空気に游がせる
艶やかな長い黒髪が夜風に拐われるようになびき頭の芯から熱を奪いさる‥
落ち着きを取り戻したことを自分自身で確認するとロイドは再び長い黒髪を緩めに束ね、深過ぎるほどの深呼吸を一回‥
そして、アルとお揃いの首に下げたチョーカーを握り締め気持ちに気合いをいれると馬小屋へと踵を返した。
「──…!っ…」
瞬間、ロイドの目の前を眩いほどの光を放つ何かが横切る──
「な‥‥‥
んだ‥今のは?‥」
一瞬、幻でも見たのかと、ロイドは瞬きを数回繰り返し瞼を押さえる。
チカチカと光の残像がちらつき目をしばたかせ、眉間にしわを寄せながら馬小屋を目指すロイドを誰かが呼んだ
「兄ちゃーーん!!
なんだか産まれそうだぞ!!!」
馬小屋から顔を出し血相変えてティムが早く早く!と手招きしていた