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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第12章 揺れる想い


アレンはアルの背後から腕を伸ばし、錠を外す。
固い窓を開けてくれたアレンにドギマギしながらもアルは窓に張り付いたままお礼を言う


「あ、ありがとぅ‥//」


「‥フフ、少しは涼しくなりましたか?」


笑いながら声をかけるアレンにアルはうつ向きながら返事をした‥
緊張のとけないままのアルにアレンは普通に話かけてくる


「どうです?やっぱり歩いて帰るよりは馬車の方がぜんぜん楽でしょう」

「‥‥うん‥//」


「普通、城で働く者には馬が支給されるんですが、アルは馬はまだ、乗れないでしょうから‥足が治ってからでも遠慮なく馬車を使っていいんですよ?」


「ほんとに?」

「ええ‥ほんとです‥」


アレンはアルに優しくそう教えてくれる


ただ、馬車を使っていいとの決まりはないのだが‥
役所の統括であるアレンはある程度の決まり事に対しての決定権を持っている‥

いま言った言葉もアレンがアルの為にたった今、決めたことだった‥



「馬に乗れるまで馬車を使って下さいね。もちろんおチビさん達も!
彼らも十分、城の為に尽くしてくれてますから!」


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