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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第12章 揺れる想い
・
アレンはゆっくりと起き上がり体制を整えた。
アルはアレンの言葉に驚きながら、アレンをちらりと盗み見る──
アレンはそんなアルをクスリと笑い、切長の一重目で妖しく見つめていた。
瞳の端には何やら余裕の笑みさえ浮かべている‥
――は‥//
やだ、ちょっと待ってよ……その見つめ方はやめて‥//
アルはゴクリと大きく唾を飲み込んだ。
つい意識してしまったアルの身体が一気に熱る。アルは妖しげなアレンから目を反らし、なぜか焦りながら口を開いていた
「あ…、あ…っ…暑いねなんかっ…ま、窓開けていい!?‥//」
アルは走り始めた小さな馬車の窓の鍵を慌てながらカチャカチャと外す‥
‥あれっ…
外せない?なんで!?
鍵と必死で格闘しているとまたも背後からクスクスと笑みが聞こえてくる‥
そしてアルを囲うように後ろから二本の腕が伸びてきた――
―――!!?ちょっ‥//
背中にぴたりと覆い被さるアレンの気配にアルの全神経が集中してしまうッ
「この馬車はちょっと古いから、鍵を外すのにコツがいるんですよ‥」
そう言って真後ろで話すアレンの凛とした澄んだ声が頭の上から響いてくる
‥//‥ぅあ‥
ちょっ‥と‥
アレンはゆっくりと起き上がり体制を整えた。
アルはアレンの言葉に驚きながら、アレンをちらりと盗み見る──
アレンはそんなアルをクスリと笑い、切長の一重目で妖しく見つめていた。
瞳の端には何やら余裕の笑みさえ浮かべている‥
――は‥//
やだ、ちょっと待ってよ……その見つめ方はやめて‥//
アルはゴクリと大きく唾を飲み込んだ。
つい意識してしまったアルの身体が一気に熱る。アルは妖しげなアレンから目を反らし、なぜか焦りながら口を開いていた
「あ…、あ…っ…暑いねなんかっ…ま、窓開けていい!?‥//」
アルは走り始めた小さな馬車の窓の鍵を慌てながらカチャカチャと外す‥
‥あれっ…
外せない?なんで!?
鍵と必死で格闘しているとまたも背後からクスクスと笑みが聞こえてくる‥
そしてアルを囲うように後ろから二本の腕が伸びてきた――
―――!!?ちょっ‥//
背中にぴたりと覆い被さるアレンの気配にアルの全神経が集中してしまうッ
「この馬車はちょっと古いから、鍵を外すのにコツがいるんですよ‥」
そう言って真後ろで話すアレンの凛とした澄んだ声が頭の上から響いてくる
‥//‥ぅあ‥
ちょっ‥と‥