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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第13章 扉への導き
「ふむ‥
神獣の説。そして子馬の筈が一夜にして成長し、額には伝承の地の紋章が浮かびあがった――
‥とな。」
「ああ‥魔可不思議なこともあるもんだ。
神の泉には不思議な石の遺跡は現れるしな‥」
ルイスは老師に先日、湖で起きた出来事と今朝の子馬の紋章の事を語っていた
そして、脇で黙っていたロイドが口を開く。
「まさか、あそこが神の泉ってとこだとはな‥」
最近、例の件から離れていたロイドもここ、数日の間に起った出来事を聞き驚いていた。
謎を解き、湖の真ん中にポツンと浮かびあがった石の遺跡‥
そこにもアル達の村の紋章があったとルイスはいう。
そして、地下への入り口の鍵を開けたのがアルの持つ村の宝剣。
「俺が思うに、もしかしたらアルの持つあの宝剣が扉を開く鍵なんじゃないかと‥」
ルイスは自分の考えを口にして老師に意見を求めた。
「うむ、‥その考え方は間違ってはおらんかもしれん‥
伝承の地の者にしか開けられない。ということは‥あの剣を持つ者にしか開けられない‥」
「ああ、しかもあの剣はアルにしか持つことが出来ない‥」