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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第14章 天下無双!偉才の老師


水しぶきの弾く音に混じりご機嫌な鼻歌が聞こえてくる。
バタンと浴室の扉を閉めてローブで身を包むと、濡れた髪をタオルで大胆に拭きながら、ルイスは今までの謎や出来事をまとめた資料を手に取り椅子に腰を下ろした。


各国で起こった奇怪な出来事。

巨大な黒い雲の出現。

神獣説。

突如現れた不思議な遺跡。

急成長した子馬の額に現れた紋章‥


「‥神の従者‥‥か‥」



ルイスは資料を眺めポツリと呟いた。

そして、遺跡の壁に記された古の文字、マークが読み上げた言葉をメモした紙を眺める


§夕の刻、地に浮かぶ十字の天が指し示す。

まずはその扉を開かれよ§


「夕の刻‥ってことは夕方だろ?
地に浮かぶ十字の天‥



地に浮かぶ‥十字‥


──……‥?」



ルイスはブツブツとメモの言葉を呟くと、ふと、メモから顔を上げる

そして口元に手を添えて考えた。

「地に浮かぶんだろ?

十字が地に‥浮かぶ‥

ちょっと待て‥

ちょっと待てよ‥‥」


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