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第14章 天下無双！偉才の老師

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「わかってる！

あたし、みんなが大好きだし…
この国が大好きだから…
何が起こるかなんて全然、わからないし役に立つかわかんないけど…それでもっ…」

「アル…」

ルイスは少し興奮気味のアルの柔らかな髪をくしゃりと撫でる。そして真っ直ぐな瞳を向けた。

「お前の気持ちはわかってる。俺達だって丸々お前らに頼るつもりはない、その代わり…
何が起きても絶対に守るから。一人でなんでも背負い込もうとするのはやめろよ、な…」

―――…っ!

頭に優しくおかれたルイスの手が異様に熱く感じる。アルはルイスから視線を逃しうつ向いた。
まるで心を見透かすようなルイスの優しい瞳にアルの鼓動が反応し始める。

「…あ、……

あ…ありが、とう…」


無理に強がる心。

守りたいという思いは本物でも、不安という大きな壁に戸惑いを感じていたのも事実。

ルイスの優しい眼差しはアルのその不安を解きほぐすように注がれる。

「アル…」

頭に手を置いたままルイスは呼びかけた。