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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第15章 守護神の書・前編


「心配でっ…」

「何が…?」

「何がって…隊長さんがっ」

アルはルイスの問いに声を強める

「隊長さんが無理してるんじゃないかってっ…」


―――!?

ルイスはアルの叫んだ言葉に目を見張った。

「無…理…って何を……」


見抜かれたのか!?


ひた隠しにした自分の気持ちを―――


ルイスは涙をボロボロとこぼし始めたアルに動揺していた。


「な…何を言って…」

胸が詰るっ

真っ直ぐに見つめてくるアルの顔をまともに見れずルイスはアルから目を反らした。


「何でお前が泣く…」

何もアルが泣くことはっ…


「だって、あたしっ…

守るなんて言って…っ…何もできなっ…」


「………は?」


アルのそのセリフにルイスは口を開けた。


なんだそれ…


「隊長さ…ん、だって無理してるってわかるもん…

怪我しててもあたしじゃ…頼りない…からっ……ひっく…何も言ってくれなっ…」


「…そ、んなことか!?…」


なんだ―――

そんなことかよ……


「そんなことってだによ!!」


呆れ口調のルイスにアルは叫んだ


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