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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第15章 守護神の書・前編
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「…大丈夫だ…
何でもない……」
ルイスはアルにフッと笑みを向けた。
気遣うように手を伸ばすアルが堪らなく愛しく想えてしまう…
俺はちゃんと笑えているだろうか…
そんな不安が沸き上がる。
「…隊長さん……」
大丈夫なのかな? ほんとに………
アルは平気な振りをして前を歩くルイスの後ろ姿を見守るように付いて行った…
だってさっき向けた笑みは今にも泣き出しそうだったから…
アルはルイスがどこか怪我をしたんじゃないかと気が気じゃなかった……
暗闇に慣れてきた視界が少しずつ色々なものを映し出す…
滑り落ちた場所から歩みを進めると所々に光る何かが咲いている。
「光りゴケの一種だな…
あの大樹の下にこんな地下道の入り口があったとはな……」
奥に進むに連れ、光りゴケは量を増しランプなんて必要ないほどの灯かりをアル達に提供していた。
「天然のランプか…
オイル切れの心配がないってのは画期的だ」
ルイスは土の壁を撫でながら感心している。そして、な!…とアルを振り返った。
「………どうした?」
うっすらと涙を浮かべたアルにルイスは驚きを隠せず足を止めた。
「…大丈夫だ…
何でもない……」
ルイスはアルにフッと笑みを向けた。
気遣うように手を伸ばすアルが堪らなく愛しく想えてしまう…
俺はちゃんと笑えているだろうか…
そんな不安が沸き上がる。
「…隊長さん……」
大丈夫なのかな? ほんとに………
アルは平気な振りをして前を歩くルイスの後ろ姿を見守るように付いて行った…
だってさっき向けた笑みは今にも泣き出しそうだったから…
アルはルイスがどこか怪我をしたんじゃないかと気が気じゃなかった……
暗闇に慣れてきた視界が少しずつ色々なものを映し出す…
滑り落ちた場所から歩みを進めると所々に光る何かが咲いている。
「光りゴケの一種だな…
あの大樹の下にこんな地下道の入り口があったとはな……」
奥に進むに連れ、光りゴケは量を増しランプなんて必要ないほどの灯かりをアル達に提供していた。
「天然のランプか…
オイル切れの心配がないってのは画期的だ」
ルイスは土の壁を撫でながら感心している。そして、な!…とアルを振り返った。
「………どうした?」
うっすらと涙を浮かべたアルにルイスは驚きを隠せず足を止めた。