この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第15章 守護神の書・前編
・
柔らかな頬に添えた親指の腹でアルの涙をぐっと拭う。
何故だか嬉しそうな笑みを浮かべるルイス。アルはそんなルイスに見つめられ無性に肌が熱を蓄えた。
や、だ…なんかすごく恥ずかしい…っ…
顔を背けたくてもそれが出来ない――
ルイスに頬をしっかりと捕らえられ、美形な顔が目の前になる。
…う……ちょっと…
いい加減に放してくれないかしら……
アルの気持ちをよそに、ルイスはそんなアルの顔を更に覗き込んだ。
「怪我なんかしてないよ…」
ボソッっと柔らかい声で囁く…
「何なら脱いで確かめるか?」
アルは目を見開いて必死に首をふった。
「クス…全然何ともないから気にするな…」
ギョッとするアルに、小さく笑ったルイスの目元が優しく下がる…
「アルはちゃんと守ってくれたよ…」
「…守った?……」
ルイスは頷きニヤリッと笑った。
「ああ…お前のクッションがちゃんと役に立ったしな…」
「―――!?な…
ちょっ…とどこ触って!?」
「ちょっと硬かったが…」
…やだっ信じられないこの人!!
胸元に一瞬触れたルイスの手に驚きアルはとっさに飛び退くと、そんなアルを見てルイスはまた、楽しそうに笑っていた。
柔らかな頬に添えた親指の腹でアルの涙をぐっと拭う。
何故だか嬉しそうな笑みを浮かべるルイス。アルはそんなルイスに見つめられ無性に肌が熱を蓄えた。
や、だ…なんかすごく恥ずかしい…っ…
顔を背けたくてもそれが出来ない――
ルイスに頬をしっかりと捕らえられ、美形な顔が目の前になる。
…う……ちょっと…
いい加減に放してくれないかしら……
アルの気持ちをよそに、ルイスはそんなアルの顔を更に覗き込んだ。
「怪我なんかしてないよ…」
ボソッっと柔らかい声で囁く…
「何なら脱いで確かめるか?」
アルは目を見開いて必死に首をふった。
「クス…全然何ともないから気にするな…」
ギョッとするアルに、小さく笑ったルイスの目元が優しく下がる…
「アルはちゃんと守ってくれたよ…」
「…守った?……」
ルイスは頷きニヤリッと笑った。
「ああ…お前のクッションがちゃんと役に立ったしな…」
「―――!?な…
ちょっ…とどこ触って!?」
「ちょっと硬かったが…」
…やだっ信じられないこの人!!
胸元に一瞬触れたルイスの手に驚きアルはとっさに飛び退くと、そんなアルを見てルイスはまた、楽しそうに笑っていた。