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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第16章 守護神の書・後編


おちゃらけた笑みを向け、堅い表情のままのロイドから身体を離すとルイスは自分好みの女性像を身振り手振りで表した。

「こ〜んな女だ。

いいか? こ〜〜んな女!!

お前だって知ってるだろ!?」

朝鮮王朝の陶磁器の花瓶のような立体的なラインを何度も繰り返し描き、ルイスはロイドにしつこい位に念を押す。


「もっとここがこ〜んなでっ…

ここがキューッてしててっ!!

ここがこ〜〜んなっ…

ははっ…だから、アルじゃ全然っ物足りな…」


「…っ…あっそ!

そりゃ悪かったねっ!!


こっ〜んなっ!じゃなくて!!」


「……!?」


繰り返す度に力を込めて強調するルイスの背後に殺気が送られる!

「ア…ル…」


すっかり涙の引いた、赤い瞳でぎりりと睨むアルが仁王立ちで構えていた…


「本が厚いからとりあえずマークに託すって老師様が言うから今日のところは解散だって!!」


アルは口調を強め、二人に伝えた。

「…とにっ

こんな大事な話の時に飛び出して何の話してるかと思えばっ…」

アルに呆れた目で見られ、二人は気まずそうに顔を反らし、憤りを露に二人の前を通るアルをティム達はおろおろしながら追い掛けた。

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