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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第17章 集結!


細い腕を引き戻そうとすればするほど、掴んでいるカインの手はアルをしっかりと捕らえるのだった。



…んもうっ…レオはコイツに何て言ったのよ!?




恥ずかしさで涙が滲む――


真っ赤な顔で睨み付けるアルを眺め、手首から顔を離すとカインは自分の唇を舐めて見せた…


「前に…兄じゃにはお前に手を出すなって言われたんだけどな…」


「―――!…

じゃあっ…なんで…」

クスリと片方の口角だけを上げると

「興味がわいた…」

中腰でアルを見つめたまま囁いた…

「興っ…味?…」

「ああ…

兄じゃが初めて俺に頼み事をしたんだ…
しかもそれが、お前を守れってことだ…

興味わかない筈ないだろ?」

カインの言葉にアルは目を見開く。


「あの兄じゃがあれだけ入れ込むってのはな〜…

お前…

もしかして名器か?」

「は!?…名器?」

…なにそれ!?…

「それとも、めちゃくちゃ感度抜群?」

「なっ――感度って…」

分かり易い単語が出てきて、何を言ってるのかやっとアルは理解が出来た。

「あとは〜……」

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