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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第18章 神の祈り
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待つから…なんて言っても待ちきれない自分に手を焼いてしまう。
早く手に入れないとアルが届かぬ所に行ってしまいそうで…
ロイドは不安に眉を潜め、チョーカーに唇を落とす。
アルっ…愛してる
締め付ける胸の痛みは自分のエゴが呼び起こすのか…
苦しさに目を細めチョーカーを握り締めるとロイドはそっとそれを胸元にしまった。
◇◇◇
重い風が吹き荒れる
通り過ぎた地を枯らし、地の底からのうめき声にも似た轟音を唸らせながら、黒い雲は行く手の鮮やかな彩(いろ)達を奪っていく…
カエセ…
スベテヲ無に還せ…
欲に汚れたニンゲンに
この美しい地をワタシテ
なるモノカ――
この世界の彩を奪う度に黒い雲は増大していく…
優し過ぎた想いは悲しみから憎しみへと変わり果て…
この世の終焉をただ、ひたすらに待ち望んでいた……
待つから…なんて言っても待ちきれない自分に手を焼いてしまう。
早く手に入れないとアルが届かぬ所に行ってしまいそうで…
ロイドは不安に眉を潜め、チョーカーに唇を落とす。
アルっ…愛してる
締め付ける胸の痛みは自分のエゴが呼び起こすのか…
苦しさに目を細めチョーカーを握り締めるとロイドはそっとそれを胸元にしまった。
◇◇◇
重い風が吹き荒れる
通り過ぎた地を枯らし、地の底からのうめき声にも似た轟音を唸らせながら、黒い雲は行く手の鮮やかな彩(いろ)達を奪っていく…
カエセ…
スベテヲ無に還せ…
欲に汚れたニンゲンに
この美しい地をワタシテ
なるモノカ――
この世界の彩を奪う度に黒い雲は増大していく…
優し過ぎた想いは悲しみから憎しみへと変わり果て…
この世の終焉をただ、ひたすらに待ち望んでいた……