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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第19章 滅びの道


この時を愛しみ、何度も手の甲にキスをする。

そして惜しむように唇の代わりにそっと頬を押し宛てるとロイドは瞼を開いた。

目の前のアルを見つめ少し残念そうに笑みを浮かべる。

「これ以上こうしてるとまた、我慢出来なくなるから…」


そう言ってハニカムと握っていたアルの手をそのまま引いてロイドは階段に向かった。


ロイド…


スラリとしたロイドの後ろ姿を見つめる。

キスの余韻がまだしっかりと残り、アルの頬を色付かせる。


こんなにかっこいいのに…

こんなに想ってくれてるのに…



強引に迫られても戸惑い。

そして優しくされても戸惑う。

これって我が侭なのかな…

守るように盾になる広い背中。

アルは背の高いロイドを後ろからずっと見つめ着いていく。

繋がれた手が熱くて

そしてすごく照れ臭くて…


でも…放して欲しくない…

なんて感情が密かに心にあって…


中途半端はやっぱりいけないよね…


ロイドはこんなにもあたしを大切に想ってくれてるから……


ちゃんと、自分の気持ちに向き合ってはっきりと答えを出さなきゃ…


ロイドにも、

レオにも…

悪いから………



アルはロイドに手を引かれ、そんなことを思っていた。

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