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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第19章 滅びの道


◇◇◇


「あれだ…っ…やっとっ…やっと我らの目指した地へ辿り着いたかっ…」


喜びの涙が滲む。

感極まった声を上げ、ドワン達は東の空を昇り行く太陽を眺め瞳を輝かす。冷たい清んだ空気。胸に思う存分吸い込むと希望に満ちた笑みを浮かべる、荒野の崖に佇むナジャの男達の雄姿が見えた。


厳しい獣道を掻き分けやっと足を踏み入れたこの土地。


東の大陸。

ルバール大国 山岳地帯


数々の困難を乗り越え、やっとの思いで彼らはこの国に辿り着いていた。


「我らを導き天の神。この身の無事を今、祝おう」

高くなり始めた太陽を見上げ、その神々しさに目を細めると、酋長は飾りの施された杖を地面に起き、そのまま膝を付いた。


地面に頭を付けた酋長に続き彼らは祈りを捧げる。


「天を統べ 地を産み 海に還りし神よ 子となる我らへの御加護 陽の力と共に総てに与えしことに喜びの祈りを今日も捧げん…」

朝霧が山から見下ろす景色を霞める。


「よし、行くとするか!」

静かな自然の中、山間に響く男達の祈りの声が止むと酋長は杖に付いた飾りをシャランと鳴らし指揮をとった。

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