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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第19章 滅びの道
・
室の入口を覆っていた白い布がサッと開かれる。
葉を伝い落ちる雨の露の雫がきらりと輝きながら地面に吸い込まれて行った。
「無事、着いたようじゃな…」
「はい、母様」
見晴らしの悪い空。雲の切れ間からは一筋の光りが射す。
それを辿って見上げ眩しそうに手をかざすと、母と娘は幾日かの疲れを癒されたようにほっとした笑みを浮かべていた………
◇東の大陸
《元 山の神
大山賊 疾風迅雷》
お頭
レオ・ギルバート
◇西の大陸
《西岸の義賊》
親方
バルギリー・ガンフォード
◇北の大陸
《法院寺》
白の神仙
妃奈乃
◇南の大陸
《大地の民 ナジャ族》
酋長
カムイ モンオリヲ
月のよどみがこの世界の異変を知らせたあの日から――
四方の荒野を治める長達。それぞれが困難を乗り越え辿りついたこの地にやっと最後の賢者、太陽の国の民達が訪れたその朝。
長いこと灰色の雲に覆われていた東の空を、一時に垣間見えた陽の光りが久し振りに神々しく照らしていた…
室の入口を覆っていた白い布がサッと開かれる。
葉を伝い落ちる雨の露の雫がきらりと輝きながら地面に吸い込まれて行った。
「無事、着いたようじゃな…」
「はい、母様」
見晴らしの悪い空。雲の切れ間からは一筋の光りが射す。
それを辿って見上げ眩しそうに手をかざすと、母と娘は幾日かの疲れを癒されたようにほっとした笑みを浮かべていた………
◇東の大陸
《元 山の神
大山賊 疾風迅雷》
お頭
レオ・ギルバート
◇西の大陸
《西岸の義賊》
親方
バルギリー・ガンフォード
◇北の大陸
《法院寺》
白の神仙
妃奈乃
◇南の大陸
《大地の民 ナジャ族》
酋長
カムイ モンオリヲ
月のよどみがこの世界の異変を知らせたあの日から――
四方の荒野を治める長達。それぞれが困難を乗り越え辿りついたこの地にやっと最後の賢者、太陽の国の民達が訪れたその朝。
長いこと灰色の雲に覆われていた東の空を、一時に垣間見えた陽の光りが久し振りに神々しく照らしていた…