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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第3章 始動!
「行きたいところがあるの‥連れてって!!」
後ろを振り向きそう言うアルをロイドは見つめる。そして首を横に振った‥
「だめだ……
顔色が悪すぎる‥医者なら連れていくけどな。」
「大丈夫だから!
あそこに行ったらすぐに良くなる‥
お願い!!だめなら一人でも行く!」
「‥‥‥」
必死に言うアルの顔を見つめロイドは少し考える
「わかった。
どこに行きたいんだ?」
「草原に‥あの草原に連れてって!!」
「……?…草原…
草‥原って‥‥
だってあの草原行ったら変になっちゃうんだろ?」
「でも、行きたいのっ!!
お願い!!」
‥そんなに変になりたいのか‥//
アルのせっぱ詰まった気持ちも知らずロイドは何故か口元を緩ませ赤くなる
‥行かなきゃいけない――なんかそんな気がするッ
「わかった‥
暗くなると冷えるからちょっと飛ばすぞっ!」
アルは返事を返して馬の背にしっかり捕まるとロイドは黒馬の腹に合図を送る
黒馬は艶やかな立て髪をなびかせて勢いよく土を蹴り返した──
―コンコン!!
「クラディウス!‥ちょっといいかな?」
ルイスは声を掛ながら書庫に入ってきた‥