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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第21章 嘆きの報復
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生意気なチビ達にロイドは苦笑う。
「ぷ…お前達は厳しいからな……」
そう言って笑いながら二人の頭を撫でるとロイドはチビ二人を馬の背に担ぎ上げた。
街道を抜けて城を目指す。強風の為にたたまれた露店のテントをいそいそと荷車に積む商人たちとすれ違う。朝来たばかりにも限らず、今日の商売は早々諦めたようだ。
「みんな大変だね…」
その様子を横目にしながらマークが呟いた。
「生きていくためには当たり前のことだ。何もかもを苦労だと思えば何もやる気にならない…そうだろ? 俺からみたらお前達の方が大変な思いをしてると思うが?……マークは大変か?」
ロイドは一番前にちょこんと座り馬に揺られるマークを覗き見た。
マークはロイドに問われ、んー、と考えると
「別に大変じゃないよ」
そう答えた。
「だろ? 俺はお前達のそんな所を尊敬するよ。自分達の出来ることを精一杯してる上に嫌な顔一つしない。正直、感心するな」
「そうか?」
「ああ!」
振り返るティムにロイドは頷いた。
大人の自分でさえもたまにため息が出ることがある。
嵐だろうと雪だろうと、生き物相手の仕事に休みはない。
生意気なチビ達にロイドは苦笑う。
「ぷ…お前達は厳しいからな……」
そう言って笑いながら二人の頭を撫でるとロイドはチビ二人を馬の背に担ぎ上げた。
街道を抜けて城を目指す。強風の為にたたまれた露店のテントをいそいそと荷車に積む商人たちとすれ違う。朝来たばかりにも限らず、今日の商売は早々諦めたようだ。
「みんな大変だね…」
その様子を横目にしながらマークが呟いた。
「生きていくためには当たり前のことだ。何もかもを苦労だと思えば何もやる気にならない…そうだろ? 俺からみたらお前達の方が大変な思いをしてると思うが?……マークは大変か?」
ロイドは一番前にちょこんと座り馬に揺られるマークを覗き見た。
マークはロイドに問われ、んー、と考えると
「別に大変じゃないよ」
そう答えた。
「だろ? 俺はお前達のそんな所を尊敬するよ。自分達の出来ることを精一杯してる上に嫌な顔一つしない。正直、感心するな」
「そうか?」
「ああ!」
振り返るティムにロイドは頷いた。
大人の自分でさえもたまにため息が出ることがある。
嵐だろうと雪だろうと、生き物相手の仕事に休みはない。