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贄姫
第4章 肆


「なんだよ?」


その問いに、周は答えられない。
さんざん悩んだ挙句、言葉が見当たらなかった。


「いや、なんでもない。
椿のそばにいてやってくれ。
だけど、くれぐれも、悲しませることするなよ」


それだけ言うと、周は自分の部屋に向かう。
瓊乱はその姿を面白くなさそうに見送った。


「なんだよ、もう少しやっかまれたほうが
俺的には楽しいんだけど」


しらけてしまったので、瓊乱は椿の部屋へと向かった。
そこには、宿題を懸命にやろうとして、
眠気に勝てずに、机に突っ伏してしまった椿がいた。


「よわっちいな、人間なんて」


人間が弱いことなど、生まれた時から知っていた。
だが、これほどまでに心を惹かれる面白い人間はいなかった。


「起きろ、布団で寝ろ」


揺り動かすと、椿はけだるそうに目を開けた。
その瞬間、強烈な甘い匂いが瓊乱の鼻をつく。
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