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贄姫
第4章 肆
「なっ…! やだ、もうやだっ…!」
椿の声がかすれた。
大きい声を出したせいで
体力が異常に消耗した。
声を出せずにいると
さらにまた別の妖に
今度は腕を吸われる。
チクリと刺すような痛み。
その後に襲ってくる脱力感。
ーーーなんなの、これ!?ーーー
椿はその妖たちに
身体中吸い付かれた。
「ぅっ…い、や…」
次々とどこからか湧いて出てきては
所構わず椿に吸いつく。
ーーーなんなの!?ーーー
身体中を数体の妖に舐めまわされる。
ザラザラとした舌の感覚は気持ちが悪い。
何かをされるたびに、頭の中の芯を取り巻く部分が
ぼんやりと霞んでいく。
そして、身体は刺激を受けるたびに
どんどんと従順になっていった。
「あぁっ…やめっ…」
抵抗力がどんどん抜けていっていた。
声を出すのさえ辛いのに、身体は刺激を求める。
舐められる快感に身をよじらせるほどに
甘い匂いを撒き散らした。
『お主は、いいのか…?』
初めに出てきた人型の妖が
部屋の隅で椿を見つめて楽しそうにしている瓊乱に問いかけた。
「ああ、いいんだ。俺は最後のとっておきで」
嫌だと口では言っているのに
抵抗もろくにできずに
妖たちに身体中を触られ舐めまわされる姿は
瓊乱の欲をさらにそそった。
「瓊乱…」
「なんだ?」
「やめさせて…」
「…いう言葉が違うようだな…」
椿はそれでも反応する身体に耐えかねて
苦しそうに喘いだ。
『では、私が先に…』
小さい妖たちに椿を押さえつけさせ
人型の妖が椿の蜜壺に鼻を押し付けた。