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贄姫
第4章 肆
そして、そこに舌を這わせる。
「い、やぁ…」
先ほどまで瓊乱に目一杯いたぶられたそこは
溢れかえって収拾がつかない。
その強い薫りに
人型の妖の理性が一瞬で吹っ飛んだ。
噛み付くように秘部に吸いつくと
そこから出るそれを
まるで飲み干すかのように舐めとり始める。
周りで押さえつけていた妖たちも
その様子に我慢できなくなったのか
椿にむしゃぶりついた。
「あっ…ぅう…やっ…」
妖たちの舌が椿の蕾に触れた。
絡め取るかのように
そこを重点的に舐め上げる。
「いや、ゃだぁ…」
「嫌じゃないだろ、そんな感じて…そんな腰をひくつかせて…」
「やめ、瓊乱…っぅ…違っ…身体が言うことかなっ…
苦しいっ…瓊乱…苦しい…」
半べそをかきながらも、感じて顔を上気させ
身体中の刺青が浮かび上がる。
瓊乱は自分がつけた胸の赤い花を見て
その快楽と恥ずかしさの責め苦に喘ぐ椿に
どうしようもないほど欲情した。
目の前で喘ぎ泣く雫へと目をむける。
そして、その苦しさが何なのか
たまは想像を巡らせる。
ここまで椿が苦しがる、それを。
「言えよ、椿…欲しがれ」
ひっついている小さい妖を放り投げ
瓊乱は顔の上から椿を覗き込んだ。
「このままじゃお前、まともに動けなくなるぞ。
精気を吸い取られてるんだかなんだか分からんが
苦しいならとにかく助けが必要だろ?」
「あっ…ぅん、やっ…あっ!」
吐息に喘ぎ声が混じる。
もう、椿の意識も体力も、限界だった。
昨晩からの襲撃に
昼間のあの出来事。
さらに瓊乱あろう事か2度も焦らされて
そしてこの妖にまたもや襲われた。
身体中が敏感になり瓊乱の吐息を聞くだけで
震え上がるほど身体が快楽を、
瓊乱を、欲していた。
「あっ…っ。か、瓊乱…」
「どうした、欲しがれ椿。
俺を、欲しがれ。助けて下さいって、
その顔で懇願しろーーー椿!」
椿は泣いた。
「たすっ……下さい…」
吹き飛びそうな意識の中で
それだけつぶやく。
目の端に
この世のものとは思えない美しさの鬼が
闇を切り裂く美しさで笑ったのを見た。