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贄姫
第2章 弍



椿が、カッとなって瓊乱を睨みつけた。
しかし、それは瓊乱の凶暴な感情を逆なでする。


「弄りがいがあるな」


優しく撫でられたり強く揉まれたり。
突起を弄ったかと思えば、それをひっ掻くようにして刺激を与える。


椿の身体がぐったりして
熱を帯びて動きが鈍くなる頃
瓊乱が頂きを口に含んだ。


今までとは違う刺激に椿の身体は耐えられずに
ビクビクと動いた。


「気持ちいいだろ…もっと、嫌がれよ」


振り解こうにもできず、
もがいても唇がそこから離れることはなく
逆に舌先で小刻みに刺激される。


「…もう、いいだろ…。
こっちもそろそろ…」


瓊乱の手が椿の下半身に伸びた。


「んぅ…!」


そして有無を言わさず
一番大切なところに触れた。


「ん! やらぁ…!」


最大級に嫌がったが
瓊乱の目はさらに赤く輝いた。


「すごいな…椿。
びっしょりだぞ…淫乱め…」


瓊乱が再び椿の頂きを唇でなじった。
その時。


羽の音が聞こえた。


「…くそ。なんだよ」


ばさっばさっという羽の音と共に
しゃりん、と金属の鳴る音。
縁側に降り立った姿が月かげに黒く浮かび上がった。
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