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贄姫
第2章 弍
「ちょ、と、離してよ!」
椿がジタバタ時ながら睨むので瓊乱は手を離した。
すると、悲鳴と共に椿の身体がどすんと床に落ちた。
「ばか!痛くしないで!」
「じゃあ犯されろ」
その椿の言い方に椿がびくんと反応した。
瓊乱はそんな椿の顎を持ち上げて釘を刺した。
「お前、俺との契約を甘くみるなよ」
瓊乱は椿に口づけした。
咄嗟のことで反撃できず
椿は瓊乱の口づけを許してしまった。
嫌がる椿。
しかし、瓊乱が容赦なく襲う。
その快楽に、椿は逆らえない。
それを良いことに、瓊乱は椿の身体を確認した。
嫌がっている割には従順な身体。
白い肌は熱を帯びると紅くなり
白い刺青が浮き上がる様は芸術品のような美しさだった。
「…っやだ、瓊乱!」
「あ、悪いな、あまりにもうまくて…。
お前もいやいや言いながら
まんざらでもない顔してるぞ」
「ばか言わないで!」
「おっと、叩くな。今の内から敬っとけよ。
襲われた天狗から守ってやっただろ。
俺がいなきゃお前、今ごろあのでかい逸物
その身体の中に打ち込まれてたんだからな」
敬う気になったか?
という瓊乱にガンを飛ばして
「誰があんたに頼るもんですか」
と椿は悔しげにつぶやいた。