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忘れられない指
第11章 はじめての夜

食事の後片付けをしている間に凌空がシャワーを浴びている。
ドクドクと心臓が高鳴る。
いよいよだ。彼に・・
凌空に抱かれる・・
その前にまずキスからだ。
たっぷりとキスをしてもらって、それから・・・
「おまたせ」
ハッとして振り返ると、上半身裸の凌空がタオルを肩に立っていた。
意外とたくましい胸だった。
キッチンの前に立ち尽くしている私に近づいてくる凌空。
いつものほのかなコロンの香り。
鼻の奥をくすぐる・・
顔をあげられないでいる私を、そっと抱きしめる。
シャワーを浴びたばかりの湯気が立ちのぼる体は、私にまで汗をかかせる。
じんわりと首筋が汗ばみ、下着の中の秘密の場所は水を得ていた。
凌空の唇が私の頬を伝い、そして唇を覆った。
しだいにあごが上がっていき、彼の胸に頭をあずけ、長い長いキスをした。
ベッドに行こう・・
耳たぶを舐めながら囁かれたら、腰から力が抜けていった。

