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忘れられない指
第15章 特別な日
メイン料理も食べ終わり、最後のドルチェがコーヒーとともにテーブルに置かれてから
急に凌空が無口になった。
私のほうは、ケーキやアイスやフルーツが盛り合わせになっているドルチェに夢中になって
顔をほころばせているのに、凌空はソワソワしっぱなし。
「ねぇ、どうしたの?なんか落ち着きないけど・・
トイレ?行ってきたら?」
「違うよ!そんなムードぶち壊しなことしねーよ」
「じゃあ・・どうしたのよ?」
しばらく凌空は下を向いていた。
私はじーっと見つめたまま。
ひたすら視線を送り続けると、やっと顔をあげ、そして
テーブルの下から小さな袋を取り上げた。
「・・これ・・」
「なぁに?私の誕生日にはまだ早いと思うけど・・」
手を伸ばしてその袋を受け取ろうとしたら、凌空が自分で袋を開けた。
そして中から小さな四角い箱を取り出す。
少し顔を寄せ、その箱を見つめる私の前で蓋をあける。
入っていたのは・・
きらめきを放つ・・指輪だった。
急に凌空が無口になった。
私のほうは、ケーキやアイスやフルーツが盛り合わせになっているドルチェに夢中になって
顔をほころばせているのに、凌空はソワソワしっぱなし。
「ねぇ、どうしたの?なんか落ち着きないけど・・
トイレ?行ってきたら?」
「違うよ!そんなムードぶち壊しなことしねーよ」
「じゃあ・・どうしたのよ?」
しばらく凌空は下を向いていた。
私はじーっと見つめたまま。
ひたすら視線を送り続けると、やっと顔をあげ、そして
テーブルの下から小さな袋を取り上げた。
「・・これ・・」
「なぁに?私の誕生日にはまだ早いと思うけど・・」
手を伸ばしてその袋を受け取ろうとしたら、凌空が自分で袋を開けた。
そして中から小さな四角い箱を取り出す。
少し顔を寄せ、その箱を見つめる私の前で蓋をあける。
入っていたのは・・
きらめきを放つ・・指輪だった。