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忘れられない指
第15章 特別な日
凌空の瞳には、指輪のそれには負けないくらいの輝きがあった。
それを見たらますます言葉が出なくなった。

失った、のではない。
口を開いたら泣いてしまいそうだから。

黙って眼をウルウルさせている私に、凌空はにっこりと笑いかけた。

「今は何も言わなくていいよ。後でゆっくり聞くからさ。
 さあ、今夜は忙しいぞぉ!ファッションショーもやんなきゃなんないし」

一仕事終えた後のような、晴れ晴れとした顔の凌空は、いつもの凌空に戻っていた。

私に追いつくような勢いでドルチェをたいらげ、コーヒーまで一気に飲み干した。

冷めていてよかったね、アツアツだったらそんな一気飲みしたら大変だよ・・

無邪気な29歳の男を眺めながら
溢れそうな涙を必死にせき止めた。
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