この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
忘れられない指
第20章 思い出をかかえて

「いい部屋見つかってよかったな。
 場所も前のとこより駅に近くなったのか?」

不動産屋で契約を済ませたその足で、孝明は
私たちの新居に来てくれた。

「そう、シークレットにも近くなったし、なんたって新築だからな」


2年ぶりに見る孝明は、
大人の男の色気をもつ、さらにいいオトコになっている。
少し伸びた髪をかきあげるたびに、
私は眼で追った。

彼の・・指を・・・


「咲子、ノートパソコン持ってきて」

「あ、そうだ、写真見せないとね」

凌空の声に我に返って、バタバタと足音を立てながらリビングの端のテーブルに置いてある
ノートパソコンを取ってくる。

「いっぱいあるからスライドショーにしてみたほうがいいね」

2人にパソコンを向けると、どれどれ、と孝明が身を乗り出した。

「おまえにも見てもらいたかったよ、咲子のウェディングドレス姿。
 きれいだったぞぉ!」

恥ずかしげもなくデレデレとした顔で自慢する凌空に、孝明は静かに口角をあげた。

「ギリギリまでがんばったんだけどな、その時期にちょうど
 新商品の試作とかと重なっちゃってさ。オレだってガッカリだったよ」
/175ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ