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忘れられない指
第3章 恋のすすめ

「ね、咲子ちゃん!もう作っちゃったからね、ねぇ聞いてる?
僕のおごりだから、食べてよ」
カウンターの上をコンコンと指ではじかれてやっと我に返った。
「え?あ、え~?私を太らせるのぉ?でもマスターのおごりなら・・
ちょっとくらい太ってもいいかなぁ」
ゆらゆらと漂ってきた、チーズの焼けた匂いに鼻をクンクンと鳴らした。
「いいなぁ咲子ちゃんはおごりで」
「だって、かわいいムスメだからさ、なんかしてあげたくなっちゃうのよ」
またしても、子ども扱いだ。
ムスメ、なんて完全に父親気分。
女としては見られないのかぁ、私のことは・・
「はい、どうぞ」
マスターの声と顔の近くで渦巻くチーズの匂いに顔をあげた。
「わぁおいしそう!」
「あ~やっと生き返る!いただきまーす!」
孝明も私も、指先に感じる熱を我慢しながら、
さらにアツアツのチーズが唇にあたるたびにフーフーを息を吹きかけながら
ピザトーストをほおばった。
僕のおごりだから、食べてよ」
カウンターの上をコンコンと指ではじかれてやっと我に返った。
「え?あ、え~?私を太らせるのぉ?でもマスターのおごりなら・・
ちょっとくらい太ってもいいかなぁ」
ゆらゆらと漂ってきた、チーズの焼けた匂いに鼻をクンクンと鳴らした。
「いいなぁ咲子ちゃんはおごりで」
「だって、かわいいムスメだからさ、なんかしてあげたくなっちゃうのよ」
またしても、子ども扱いだ。
ムスメ、なんて完全に父親気分。
女としては見られないのかぁ、私のことは・・
「はい、どうぞ」
マスターの声と顔の近くで渦巻くチーズの匂いに顔をあげた。
「わぁおいしそう!」
「あ~やっと生き返る!いただきまーす!」
孝明も私も、指先に感じる熱を我慢しながら、
さらにアツアツのチーズが唇にあたるたびにフーフーを息を吹きかけながら
ピザトーストをほおばった。

