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忘れられない指
第4章 決意、そして失恋・・
私はどんどん不安になる。
呼吸もうまくできないくらい。
なんで?息継ぎくらい普通にできるでしょ?どうしたっていうの・・?
それはきっと・・
マスターと彼女との間に特別な感情がある、と
うっすら気づいてしまったから・・
それでもまだわからない。
はっきりとマスターの口から何かが語られたわけじゃない。
もしかしたら古い友人かも知れないし、友人の奥さんかも知れないし・・
でも・・でも・・・
ガラン・・
カウベルの音とともに聞きなれた声が響いた。
「こんばんは!お、咲子ちゃん来てる!」
凌空の声だった。
振り返る私より早く、隣りに凌空は座った。
「マスター、ビールね。あれ、咲子ちゃん、ウマそうなの食ってるじゃん!
ねぇマスターオレも食べたい!どうしたの?これ」
ケーキの皿を横から揺する。
見ていたマスターは、
「今日は史彦くんと孝明くんは?」
と、すかさず尋ねる。
「ああ、もうすぐ来るけど」
「じゃあ3人そろったらね。あと1個しかないから3人で分け合って食べてちょうだい」
「え~?3人で1個?ケチ!だいたい・・どうしたの?このケーキ」
呼吸もうまくできないくらい。
なんで?息継ぎくらい普通にできるでしょ?どうしたっていうの・・?
それはきっと・・
マスターと彼女との間に特別な感情がある、と
うっすら気づいてしまったから・・
それでもまだわからない。
はっきりとマスターの口から何かが語られたわけじゃない。
もしかしたら古い友人かも知れないし、友人の奥さんかも知れないし・・
でも・・でも・・・
ガラン・・
カウベルの音とともに聞きなれた声が響いた。
「こんばんは!お、咲子ちゃん来てる!」
凌空の声だった。
振り返る私より早く、隣りに凌空は座った。
「マスター、ビールね。あれ、咲子ちゃん、ウマそうなの食ってるじゃん!
ねぇマスターオレも食べたい!どうしたの?これ」
ケーキの皿を横から揺する。
見ていたマスターは、
「今日は史彦くんと孝明くんは?」
と、すかさず尋ねる。
「ああ、もうすぐ来るけど」
「じゃあ3人そろったらね。あと1個しかないから3人で分け合って食べてちょうだい」
「え~?3人で1個?ケチ!だいたい・・どうしたの?このケーキ」