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忘れられない指
第8章 確かめたい、互いの心・・
食べ終えてすぐに食器を片づけ、最後の1本である缶ビールを孝明に差し出す。
私はペットボトルのウーロン茶とグラスを自分の前に置く。それを見て、
「咲ちゃんは飲まないの?」
プルタブにかけた指を止めたまま孝明が首をかしげる。
それがラス1だと告げると、じゃあ半分っこにしよう、とグラスにビールを注いでくれた。
これでアルコールの力も借りられる・・そう思ったら気持ちが軽くなった。
「で、さっそく本題にはいると・・相談ってどんな?」
「うん・・じつは・・・」
ここから先、私は孝明を試す。
私の話を聞いてどんな表情を、どんな反応を、そしてどんな言葉をくれるのか、
確かめたいのだ。
気持ちを落ち着けるために深呼吸をふたつ。
そしてゆっくりと顔をあげた。
「今日ね・・凌空さんに誘われて出かけてたの。デートしようって」
私はペットボトルのウーロン茶とグラスを自分の前に置く。それを見て、
「咲ちゃんは飲まないの?」
プルタブにかけた指を止めたまま孝明が首をかしげる。
それがラス1だと告げると、じゃあ半分っこにしよう、とグラスにビールを注いでくれた。
これでアルコールの力も借りられる・・そう思ったら気持ちが軽くなった。
「で、さっそく本題にはいると・・相談ってどんな?」
「うん・・じつは・・・」
ここから先、私は孝明を試す。
私の話を聞いてどんな表情を、どんな反応を、そしてどんな言葉をくれるのか、
確かめたいのだ。
気持ちを落ち着けるために深呼吸をふたつ。
そしてゆっくりと顔をあげた。
「今日ね・・凌空さんに誘われて出かけてたの。デートしようって」