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第1章 殺す価値ありな男達

お金はサラ金を回って工面しました。３００万ゼニを支払い、電気回路をショートさせた修理費の２５万が毎月パチ屋から請求されました。もちろんこのお金は警察に届けて彼が逮捕されれば、支払う必要はありません。パチ屋もいわゆるやられ損です。でも、彼が２０年も刑務所で重労働に従事し、指を切られたら私も生きていけません。私は上記のようにサラ金で支払って、銀行で働き、夜は服屋の倉庫で深夜までピッキングという作業に従事したんです。皮肉にも彩香の彼氏が働く派遣会社の倉庫です。
もちろん、サラ金返済と毎月の修理費と女子社員の慰謝料を払えませんし、彼の経費を用意しないといけません。彼は頑張って優良店である稼げるパチ屋を探すのに奔走してくれました。この時、彼は私のために頑張ってくれてると思っていました。パチンコやスロットはギャンブルではないんです。合法なんです。彼は生活と私のためにパチ屋に通ってくれたんです。

そして、派遣は登録したまま、出会い系サイトで援女交際をはじめました。健史には黙ってです。
しかし……想像を絶しました……。

援交の相場を記します。
一般的に１０代後半が2.5万。２０代前半が２万～2.5万。後半である私の相場は良くて２万。平均は……イチゴと呼ばれる1.5万です。
もちろん援交は違法です。しかし、被害届がない以上この国では事件になりません。
収入の上がる方法を探しました……。ゴムを着けない生エッチです。場合によっては中出しされます。この場合(生外出し)の相場は２０代後半女子で前者は３万～４万。後者は３０万～です。これは、もちろん妊娠のリスクが手当てとなっていることが理由です。安全日だの、生理初日などとは口が裂けても言ってはいけません。この中出しを了承しても、安定的には客は見つかりません。
私は、銀行を辞めて裏デリ業者になるしかありませんでした。

裏デリ業者とは、Ｊｓを含む女の子を集め、出会い系サイトの掲示板で客を探し、客に女の子を届ける業者です。組織ではありますが、営業許可のあるデリバリーヘルスと違うので、時短と言って１０分程度で即行でプレイを終らすのです。リピートは求めません。一日に十数人を相手にします。