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Love Emotion
第6章 おつかれさま
「…私…」
至極当然のように弱音が口を突いて出る。
「……私、何も出来なかった…」
言葉にして改めて自分の無力さを、無能さを実感する。
そう。何も出来なかった。
「…っ、う…」
また涙が勝手に流れ始める。
二十七にもなって人前で泣くなんてみっともない。
涙は止まる気配を微塵も見せず、後から後から溢れてくる。
「…三崎さん」
森山君が、掴んでいた私の手首を軽く引いた。
え、という間もなく、私は森山君に手を引かれるまま、彼の部屋に入った。
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