この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Love Emotion
第6章 おつかれさま
「自分のことをそんなに思ってくれる三崎さんに、最期を看取って欲しかったんだよ」
「………ほんとに?」
本当に、そうだろうか。
「俺はそう思うよ」
「…私、なんにも」
なんにも、出来なかったのに。
「その人のために、何か考えたことない?」
森山くんの問いに、私は仁木さんが入院してから亡くなるまでの間のことに、思いを巡らせた。
看護計画。
食事の形態。
摂食嚥下の相談。
体位変換の時間表。
ポジショニング。
「…考えたこと、あるよ」
自分なりに、一所懸命考えた。
「………ほんとに?」
本当に、そうだろうか。
「俺はそう思うよ」
「…私、なんにも」
なんにも、出来なかったのに。
「その人のために、何か考えたことない?」
森山くんの問いに、私は仁木さんが入院してから亡くなるまでの間のことに、思いを巡らせた。
看護計画。
食事の形態。
摂食嚥下の相談。
体位変換の時間表。
ポジショニング。
「…考えたこと、あるよ」
自分なりに、一所懸命考えた。