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MY GIRL
第10章 熱
「これからも友達として仲良くしてください。涼太先輩が卒業して、遠くに行っちゃったとしても」
「…っ、ありがとう。本当に、ありがとう…」
「…あ、あと!もう教室でのあんなちょっかい、許しませんからねー?」
「ははっ…うん、ごめん」
「彼女さん以外にしちゃいけませんよー?」
「うん…、これから見つけるよ」
そう言った涼太先輩に、あたしは満面の笑みを浮かべた。
よかった。
女嫌い…少しはよくなったのかな?
「…ていうか、美咲さ。俺からのちょっかい、大樹に言わなかっただろ。何で?」
「…」
涼太先輩と2人きりになる度されてたちょっかい。
キスマークはバレて、消毒して貰ったけど、だって…
「涼太先輩。大樹って、ほんとに涼太先輩の事が大好きなんですよ」
「っ、…っえ?」
あたしの言葉が予想外だったのか、涼太先輩が咳き込む。
「…っな、どういう…っ」
「そんな、涼太先輩大好きな大樹が知っちゃったら。大樹絶対物凄く怒るんです、あたしにも涼太先輩にも。あたしなんかのせいで、こんな仲のいいお2人の仲壊しちゃダメでしょ?だから、我慢してました。全く言ってないですよ」
にっこり笑って言うと、涼太先輩が眉を下げる。
「…っ、ありがとう…」
「もうダメですからねっ?」
「…、しゃあねぇな…」
優しく笑う涼太先輩。
次は、隣の蒼汰に目を向けた。
「…蒼汰も。何か理由があるのは分かってるよ。昔からずっと隣にいてくれて、色々助けてくれたよね。図書室での事があってからあたし、蒼汰の事避けてたけど…寂しかったんだよ?凄く。大樹は勿論だけど、蒼汰もあたしの一部なの。あたしにとって欠かせない存在なの。改めて蒼汰の存在の大切さを知ったよ。これからも友達として、隣に一緒にいてくれる?」
蒼汰は泣きそうになりながら、何度も頷いてくれた。
蒼汰は、他の誰よりも一緒にいた存在だから。
家族よりも長く、一緒にいてくれたから。
今更離れるなんて出来ないよ。
「…あっ!勿論!蒼汰に彼女さん出来たらあたしから離れなよ?」
「出来るか分かんねぇけどな…」
「何言ってるの、出来るに決まってる!あたしが保証するっ」
そう言うと、蒼汰は嬉しそうに笑った。
その、普段の蒼汰の笑顔にあたしも嬉しくなって笑って、涼太先輩も笑った。
「…っ、ありがとう。本当に、ありがとう…」
「…あ、あと!もう教室でのあんなちょっかい、許しませんからねー?」
「ははっ…うん、ごめん」
「彼女さん以外にしちゃいけませんよー?」
「うん…、これから見つけるよ」
そう言った涼太先輩に、あたしは満面の笑みを浮かべた。
よかった。
女嫌い…少しはよくなったのかな?
「…ていうか、美咲さ。俺からのちょっかい、大樹に言わなかっただろ。何で?」
「…」
涼太先輩と2人きりになる度されてたちょっかい。
キスマークはバレて、消毒して貰ったけど、だって…
「涼太先輩。大樹って、ほんとに涼太先輩の事が大好きなんですよ」
「っ、…っえ?」
あたしの言葉が予想外だったのか、涼太先輩が咳き込む。
「…っな、どういう…っ」
「そんな、涼太先輩大好きな大樹が知っちゃったら。大樹絶対物凄く怒るんです、あたしにも涼太先輩にも。あたしなんかのせいで、こんな仲のいいお2人の仲壊しちゃダメでしょ?だから、我慢してました。全く言ってないですよ」
にっこり笑って言うと、涼太先輩が眉を下げる。
「…っ、ありがとう…」
「もうダメですからねっ?」
「…、しゃあねぇな…」
優しく笑う涼太先輩。
次は、隣の蒼汰に目を向けた。
「…蒼汰も。何か理由があるのは分かってるよ。昔からずっと隣にいてくれて、色々助けてくれたよね。図書室での事があってからあたし、蒼汰の事避けてたけど…寂しかったんだよ?凄く。大樹は勿論だけど、蒼汰もあたしの一部なの。あたしにとって欠かせない存在なの。改めて蒼汰の存在の大切さを知ったよ。これからも友達として、隣に一緒にいてくれる?」
蒼汰は泣きそうになりながら、何度も頷いてくれた。
蒼汰は、他の誰よりも一緒にいた存在だから。
家族よりも長く、一緒にいてくれたから。
今更離れるなんて出来ないよ。
「…あっ!勿論!蒼汰に彼女さん出来たらあたしから離れなよ?」
「出来るか分かんねぇけどな…」
「何言ってるの、出来るに決まってる!あたしが保証するっ」
そう言うと、蒼汰は嬉しそうに笑った。
その、普段の蒼汰の笑顔にあたしも嬉しくなって笑って、涼太先輩も笑った。