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MY GIRL
第11章 それぞれの過去
…行かなきゃよかった、あの時。

今でも後悔してる。

小百合ん家の近くの公園で会う事になって、行ったら…ケバくて露出度高ぇ女と、チャラチャラした男といて、タバコ吸ってて。

あんな奴らでも公園来るんだな、ってバカな事考えてたら、女が男に耳打ちして、こっち歩いてきた。

まさかとは思ってたんだ。

近所の人から、小百合ん家に派手な男と女が頻繁に出入りしてるって聞いたし。

「あたしが誰だか分かるよね?」

って聞かれて、恐る恐る名前言ったら…いきなり2人で爆笑し始めて。

「あたしが涼太と付き合ったのは、こいつが全然構ってくんなかったから。

全然エッチしてくんなかったから。

でも涼太もあたしが家行ってもあたしの家来ても、全然エッチしてくんなかったじゃん?

「大事にしたい」

とかさぁ…真面目かっつの!

あたし、笑い堪えてたの知ってたぁ?

知らなかったよね、知る筈ないよねぇ?

あたし、涼太の前ではちょーいい子でいたもん。

涼太のエッチ、気持ちいいよ?アソコおっきいし。

けどエッチは毎日したいしぃ、彼氏のエッチの方が気持ちいいし何回もしてくれるからぁ、もっと構ってって頼んだの。

そしたら何度も中出ししてくれてね?

…じゃーん!妊娠しちゃった!

だから学校辞めて、一緒に暮らしてんの。

だから、別れよ?

まあ付き合ってたなんて少しも思ってないけどねー?

顔が好きだったし、自分のモチベーション上げる為だったし。

だって涼太連れて歩いてたらさ、皆羨ましそうに見て来るんだもーん!

あれめっちゃ気持ちよかった!

…って事で。

ふふっ…ばいばーい、きゃははっ」

…頭痛くなった。

騙されてたんだよ、俺。

呆然と突っ立ってたら小百合の彼氏が目の前に来て

「何発ヤった?」

って聞いてきて。

…んなもん数えてる訳ねぇじゃん?

だから黙ってたら、思いっきりぶん殴られて。

頭にもろに食らって俺、気ぃ失ってさ。

起きたら、知らねぇ所にいんの。

暫く使われてなさそうなきったねー倉庫にいて、手首縛られてて。

小百合とその彼氏と…あと5人位男出てきて、あぁ終わったな、って思った。

案の定俺、袋叩き。


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