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MY GIRL
第11章 それぞれの過去
「説明しろ、その元彼について」

高宮先輩がそう言うと、あからさまに表情を変えて震え出す美咲。

「や…思い、出したくないっ…」

小さな肩を震わせる美咲を見て口を噤む高宮先輩。

「美咲…分かった、ごめん。頼むから泣くな、悪かった…」

美咲に触れるのを躊躇いながら謝る高宮先輩を、眉を下げて見つめる美咲。

唯一傍にいて、他の誰よりもあの状況を知ってる俺。

この先美咲と付き合っていくなら…高宮先輩は、聞くべきだと思う。

「高宮先輩。俺が説明します」

気付けば、そう言ってた。




美咲SIDE


「高宮先輩。俺が説明します」

突然響いた低い声。

振り向くと、蒼汰が大樹を真剣な表情で見てた。

大樹の顰めてた眉の皺が更に深くなる。

「何でお前が話すんだよ」

「中学の時、いつも美咲の傍にいて支えてましたから」

思い出したくなかった過去。

辛かった日々。

学校に行ってる間だけが唯一尚也と会わなくていい時間だったから、気が楽だった。

なのに、尚也は…

あの時の事が、走馬灯のように蘇って…

「み、美咲っ!?おいっ!…」

「ー!…」

血の気が引く。

皆の声が遠ざかってく…

あたしはそこで、意識が途切れた。






大樹SIDE


「美咲っ!」

矢野の胸に倒れ込んだ美咲を見て驚いて起き上がる。

…と、グラッと視界が揺れて、涼太に支えられた。

「バカッ!熱あんのに起き上がんな!」

「くっ…」

ダメだ…視界が定まらない。

こんな時に…!

矢野の胸に寄りかかるようにして気を失ってる美咲。

「美咲っ…」

俺が風邪なんてひかなかったら…

「高宮先輩。美咲、隣のベッドに寝かせますね」

「…あぁ」

美咲を抱き上げ俺の隣のベッドに寝かせる矢野を睨みつける。

何お姫様抱っこしてやがるこの男…

美咲にそれを出来るのは俺だけの筈なのに…

矢野が布団を直してる所をじっと見つめる。

「…手ぇ出したらぶっ殺す」

「…出しませんて」

そして俺のベッドに戻ってきて、椅子に座った。

「じゃ、本題入りますね」

そして矢野からされた美咲と元彼の過去は、あまりに酷かった。


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