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MY GIRL
第12章 遠距離
美咲SIDE
それから数ヶ月。
あたしは高校2年生になった。
大樹は高校を卒業して、家を出て東京に行っちゃって…遠距離恋愛中。
離れたくなかったけど…大樹の夢を否定したくなかった。
月に2回、土日のどちらかに帰って来てくれるから、その度愛を確かめ合ってる。
あたしが高校を卒業したら、入籍するんだ。
大樹はあたしを養う為に、大学に通いながら有名な大企業のバイトとして働いてくれてる。
だからたまに土日帰って来れない時もあるけど、毎日ちょっとでも電話してくれるし、信じてるから、頑張れる。
相当な要領のよさと高い頭脳を持ってないと、あんな大企業にバイトとして雇って貰えないだろうなー…
それを大樹は、大学と企業両方からのお願いで両立してるんだよ?
凄すぎるよ…
お父様の元にいる時に、飛び級でイギリスの有名大学に通って卒業していたらしい大樹。
その履歴だけで、至る大学から推薦され、経済学部に入学することに決めていた大樹は数日後、突然
「ちょっと東京行ってくる」
と言って出て行き、5日間音信不通になって。
疲れた様子で帰ってきて、お土産にくれたおいしいプリンを食べてるあたしに
「住むとこ決めてきたから、今度遊びにおいで」
って言ってきた時、プリンが口から出そうになっちゃった。
そしてあたしも、新しいクラスで頑張ってる。
大樹がいろんなことを勉強してるところを隣で見ていて、あたしも経済学に興味を持った。
経営じゃなくて、経済の方だけど。
大樹に教えて貰いながら勉強してたら、すればする程面白くなってきて。
今では学校の勉強より経済学の勉強の方に力を入れてる。
だから、大樹を追いかけて東京に進学することに決めた。
目標の大学も既に決まってる。
大樹と同じ大学に行けたらいいけど…流石に無理だ。
レベルが違いすぎる…
そして同時に、お母さんと一緒に料理のお勉強。
大樹と結婚したら、おいしいものたくさん食べさせてあげたいもん。
早く卒業したいな…
あと1年以上あるよー…