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MY GIRL
第4章 関係
「俺変態だけど?」

「!やっぱりっ」

「お前に対してだけな」

「っ!?何でよぉ」

「…。何でってそりゃ、お前が…」

「大樹ってもっと大人っぽくて、無口なのかなって思ってたのに」

「…」

なぜか睨まれる。

「俺は無口です」

「は?どこがよー!」

「無口な変態です」

何で敬語なんだろう。

「それむっつりって言うんだよー?」

「…むっつりだか何だか知らんが。俺、好きなやつ以外とは喋らないから」

真剣な表情であたしを見つめて言う大樹。

「…嫌いな人とは、喋らないの?」

「うん」

「じゃああたしは?」

「好きだよ」

まっすぐ目を見つめて即答され、思わず告白されたのかと思ってしまう。

目を合わせたまま、逸らせない。

大樹の目があまりに真剣だから…

綺麗な顔が近付いてきて、唇を塞がれる。

…どういう意味?

ねぇ大樹…このキスは、どういう意味のキスなの…?

好きって、どういう…

その時、階段の下からお母さんの声がした。

「美咲ーっ遅刻するよ!」

壁と大樹の間に閉じ込められてたあたしは、その言葉に慌てて唇を離し、大樹を見つめた。

「へっ!?」

遅刻!?

呆れた表情で部屋の時計を後ろ指でさす大樹。

驚いて大樹の指の向こう…時計を目を凝らして見る。

「はぁあっ!?え、あ、えぇっ!?はは、はちっ…」

嘘でしょ!

まだ何も準備してないのに8時15分!?

学校始まるの8時40分からなのに!

家から学校まで、早くても15分もかかるのにぃー!

このままじゃ遅刻だよ!

「ヤバいよーっ!何で起こしてくれなかったの大樹!」

「ん?今来たじゃん?」

にこにこ微笑んであたしを見つめる大樹。

「…まあいいじゃん。いっそこのまま2人でサボろうぜ?んでベッドで…」

「準備しなきゃああ」

「…」

壁ドンされた状態からしゃがんで抜け出し、準備の為に走り回る。

「あぁっそうだ!ねぇ大樹っ…あたし目覚まし時計5つくらいないと起きれないくらい朝弱いの!これから何してもいいから7時までには起こして貰っていいかなっ!?」

「…ふぅん。何でも?」

「うん、叩いても蹴ってもいいからっ」

「何でも…ね」


 
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