この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
MY GIRL
第16章 東京
こいつは時々訳の分からない事を言う。
恋愛経験はそこら辺の女より豊富な癖に、男の気持ちに、俺の気持ちに鈍い…鈍すぎる。
マジでお前位だ、俺の気持ちに気付いてないのは。
俺に関わる人、美咲に関わる人…皆知ってんのに。
小学生の頃から何度も告白紛いな事をしたりアピールしたりしてるのに、全く気付かない…
それどころか気付こうともしない美咲。
もう鈍感っていう病気だよな…
もし美咲が俺の気持ちに気付いたとしても、俺の事を絶対にそういう目で見ないって事は分かりきってる。
でも、俺は…
窓の外に見える、街に並ぶ夥しい数のラブホテルを横目で見る。
セフレでもいいから、あそこに連れ込みてぇ…
「ね、音楽○○○○に変えていい?」
「あ?あぁ…」
1つのミュージックプレイヤーを2人で使ってる俺ら。
家に忘れてきた、と絶望してた美咲に、2人で一緒に聴く事を条件に貸してやる事にした。
俺が選んで聴いてた比較的エロい曲が多いアーティストの曲を停止し、何にしようか唸ってる美咲。
…このエロい曲で美咲の気分もエロくさせて、
「蒼汰、ホテル行こ…?」
っていう状況を作りたかったんだけどね。
…まあ冗談だけど。
そして、元々作為なく趣味が合っていた、俺達が好きなロックバンドの曲に変えた美咲。
「シャッフルシャッフル〜」
嬉しそうに色々流してみた後、美咲が決めたのは。
片思いが片思いで終わる曲。
おいこれ…俺にぴったりの曲だぞ。
せめてお前らにぴったりの、プロポーズの言葉が入った曲にしろよ。
…いや困るか。
「ねー、お腹すいた。何か食べようよ」
「お前が大樹さん宛に作った愛のこもったクッキー」
「さっき蒼汰の分あげたでしょ!」
「もう食った。美味かった。大樹さんの分全部食ってやるよ」
「だーめ!…あ、そうだ。ポテトチップスあったよね?蒼汰、ちょっと屈むよ〜」
言いつつ華奢な体を屈め、足元に置いてある鞄の中を探る美咲。
イヤホンが耳から抜けそうになり、押さえながら美咲の体に近付く。
美咲の長くて艶やかな髪がなだれ落ちていく。
さらけ出されたうなじに大量に付いてる消えかけのキスマーク。
これを見ると、数年前の自分の行動が嫌でも思い出されてしまう。
恋愛経験はそこら辺の女より豊富な癖に、男の気持ちに、俺の気持ちに鈍い…鈍すぎる。
マジでお前位だ、俺の気持ちに気付いてないのは。
俺に関わる人、美咲に関わる人…皆知ってんのに。
小学生の頃から何度も告白紛いな事をしたりアピールしたりしてるのに、全く気付かない…
それどころか気付こうともしない美咲。
もう鈍感っていう病気だよな…
もし美咲が俺の気持ちに気付いたとしても、俺の事を絶対にそういう目で見ないって事は分かりきってる。
でも、俺は…
窓の外に見える、街に並ぶ夥しい数のラブホテルを横目で見る。
セフレでもいいから、あそこに連れ込みてぇ…
「ね、音楽○○○○に変えていい?」
「あ?あぁ…」
1つのミュージックプレイヤーを2人で使ってる俺ら。
家に忘れてきた、と絶望してた美咲に、2人で一緒に聴く事を条件に貸してやる事にした。
俺が選んで聴いてた比較的エロい曲が多いアーティストの曲を停止し、何にしようか唸ってる美咲。
…このエロい曲で美咲の気分もエロくさせて、
「蒼汰、ホテル行こ…?」
っていう状況を作りたかったんだけどね。
…まあ冗談だけど。
そして、元々作為なく趣味が合っていた、俺達が好きなロックバンドの曲に変えた美咲。
「シャッフルシャッフル〜」
嬉しそうに色々流してみた後、美咲が決めたのは。
片思いが片思いで終わる曲。
おいこれ…俺にぴったりの曲だぞ。
せめてお前らにぴったりの、プロポーズの言葉が入った曲にしろよ。
…いや困るか。
「ねー、お腹すいた。何か食べようよ」
「お前が大樹さん宛に作った愛のこもったクッキー」
「さっき蒼汰の分あげたでしょ!」
「もう食った。美味かった。大樹さんの分全部食ってやるよ」
「だーめ!…あ、そうだ。ポテトチップスあったよね?蒼汰、ちょっと屈むよ〜」
言いつつ華奢な体を屈め、足元に置いてある鞄の中を探る美咲。
イヤホンが耳から抜けそうになり、押さえながら美咲の体に近付く。
美咲の長くて艶やかな髪がなだれ落ちていく。
さらけ出されたうなじに大量に付いてる消えかけのキスマーク。
これを見ると、数年前の自分の行動が嫌でも思い出されてしまう。