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MY GIRL
第17章 浮気疑惑?
蒼汰SIDE
階段を上る美咲の隣に並び、7階までの長い階段を上った。
「…ふぅ。7階っと!」
「お前意外と体力あるな」
「そーぉ?」
「…あぁ、そりゃそうか。セックスして体力つくもんな?」
「バカ変態ー!大樹と同じ事言わないでっ」
「え、何。大樹さんにも言われたんだ?」
「俺が毎回激しいから、美咲どんどん体力ついてくな、って」
「…ふぅん」
聞かなきゃよかった…
毎回激しい、か。
「あっ、ここだよ。7004」
「へぇ。扉もでかいな」
それにしてもこのマンション…1つの階に6つしか部屋ないんだな。
それでこの幅と奥行き…相当でかいって事だよな。
42階あるこのマンションは、20階までが一般人が暮らす部屋、30階まではスイートルーム、42階までは何と階に部屋が1つずつしかない、金持ちや芸能人が住むVIPルームになっているらしい。
…さっきチラッと見た。
でも、この敷かれてる絨毯や天井の照明、壁に掛かってる絵画等を見ても…結構なお金持ってないとこんな所住めないよな。
美咲がチャイムを押すと、扉の向こうで微かに音が聞こえる。
すると。
「はーい?」
「っ…」
え…?
女の…声?
「…なぁ。間違ってんじゃねぇの?」
一瞬で笑顔が消えた美咲に問いかけるが。
「…ううん。この前来た時も、この部屋だったもん…」
どういう事だ?
まさか本当に…
固まる美咲を避け、ドアノブを引く。
ガチャ
は…?開いたし。
すると、こっちに向かって歩いてきた人物を捉え、息をのんだ。
殆ど衣服を纏っておらず、解いたばかりらしき髪はくしゃくしゃになっている女。
そして女の奥に見える…ソファーにスーツのまま眠ってる大樹さんの姿…
「どなた、ですか?」
髪を掻き上げながら、当たり前のように聞いてきた言葉に…
「は?お前が誰だよ。…何してんだよ!?」
冷たい口調で吐き捨てると。
「あ…あたし、大樹くんの…」
なぜか嬉しそうに女がそこまで言った瞬間、今まで固まってた美咲が俺の手をすり抜けた。
「美咲っ!」
掴もうとした手が空を掴み、舌打ちして女を睨む。
大樹さんも何呑気に寝てんだよ!
「大樹さん!」
大声で叫ぶと驚いて目を醒ました大樹さん。