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MY GIRL
第17章 浮気疑惑?
「…っ!?え…、あっ?」

「あ、大樹くんっ」

女が大樹さんに駆け寄ると、体を起こした大樹さんは物凄く冷たく吐き捨てた。

「…あ?誰だよお前」

…どういう事だ?

他人のふり…してんのか?

「…幻滅しました。所詮大樹さんもそこら辺の男と一緒なんですね」

しかも、あんなブサイクな女。

弱みでも握られたか?

それにしてもまあ…マジでブサイクだな。

「…はっ?蒼汰!?おい待て!…誰だよお前。邪魔」

そんな背筋が凍りそうな程冷たい言葉も、現状を取り繕う嘘の言葉にしか聞こえない。

「大樹さん…どういうつもりか知りませんけど。これで遠慮なく奪えます…さようなら」

そう言って扉を締め、すぐに階段に走った。

3段飛ばしで階段を降り、途中エレベーターの存在を思い出したが、そのまま降りて外に出て、辺りを見渡す。

…どこまで行った!?

そんなに遠くまで行けてない筈だ、ヒールのあるロングブーツ穿いてたし。

あちこちを見渡し、ふと耳を澄ますと…走ってるような足音が聞こえて。

その音を頼りに角を曲がって探すと、…見つけた。

追い掛けると、足音に気付いたのか振り向いた美咲が走る速度を速める。

美咲も足速いけど…陸上で短距離やってた俺に勝てる訳がない。

くわえて走りにくいヒールのブーツ穿いてるしな。

更に走るスピードを上げると、美咲の背中はあと2m。

「やぁあっ!」

華奢な腕を掴み、後ろから強く抱き締めた。

懸命にもがく美咲。

「はぁ、あっ…離して!離してっ」

「美咲、落ち着け!」

「嫌ぁあっ」

「美咲!」

「大樹、女嫌いなんて嘘だったんだ。信じるあたしを嘲笑ってたんだっ」

「美咲!何を…」

「っ、は…きっとあたしの他にもたくさん彼女がいるんだ!あたしなんて体だけなんだっ」

「何言ってんだバカ、落ち着けって!」

「あたしを呼んだのも、あの人とのエッチ見せつける為にだったんだっ」

「美咲、黙れ!」

「だから、…っだから、浮気してるからっ…同棲の話の時、言葉濁したんだっ…」

「っ…」

美咲の弱々しい言葉に、掴んでた腕の力が少し緩む。

言葉を、濁した…?

「っいいよ…大樹がその気ならあたしだって浮気する!大樹なんて大…っ」

…それは。

咄嗟に、体が動いてた。


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