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MY GIRL
第20章 波乱いっぱい入学式
゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*
「今年の入学生にさ、めちゃくちゃ綺麗な女とめちゃくちゃイケメンな男いるらしいよ」
「知ってる知ってる。早く見たいな…あんだけ騒がれてた俺達を差し置いてこの騒ぎ様だよ?気になるねぇ」
「別に騒がれてないだろ俺達…」
「騒がれてたじゃん。めーっちゃ囲まれたじゃんよ?」
「それ殆どお前にだったじゃねぇか」
「ははっ、否定はしない〜」
「…チッ、腹立つ…。…あ、あれじゃねぇ?…何か無駄に目立ってね?」
「ほんとだ。どれどれ…」
数10m先を颯爽と歩く2人の男女。
やがて大学の門の前で立ち止まり、談笑を始めた。
「…え、待って待って。男はともかく女がヤバい。何あれ?何?あの可愛さ…初めて見たぞ、あんな可愛い女」
「…うーわ、だねぇ…出会った中で一番、…いや比べ物になんねぇわ」
「でも付き合ってそうだなあの2人。手ぇ繋いでるし」
「は?付き合ってる?一緒に大学受験しましたー、ってか」
「カップルだろあれは」
「えー、人のモノかぁ。まあ当たり前か」
「可愛い子だもんな。うっわぁ仲良くなりてぇ…」
「…ん、翔(しょう)ちゃん珍し!」
「…んだよ、いいだろ」
「俺は…あの子をあの男から奪うかな〜」
「ちょ、おい。またかよ。あの金髪の彼女どうした」
「昨日別れた。体の相性悪くて」
「…何日だ、今回」
「え?多分、…んー、3日?」
「…最短ではねぇな」
「付き合った期間なんか一々数えねぇよ。…っしゃあ、いつものであの男からあの子奪うよ〜」
「やめとけよ健(たける)…同じ大学来てまで付き合ってるカップルって相当絆深いぞ?俺と麻友(まゆ)みたいなもんだろ」
「や、分かんねぇよ?それに本当に付き合ってるかまだ分かんねぇじゃん。…俺は付き合ってないと見たね、あれカップルの雰囲気じゃねぇもん。兄が妹の手ぇ引いてる感じ。…うっわ、近親相姦?勃つ〜」
「やめろ気持ち悪い。…でもお前の勘当たるよな」
「うん。付き合ってないよ絶対」
「どんだけ自信満々なんだよ…」
「俺は可愛い子には勘鋭いの〜」
「つぅかさ…健。お前いい加減顔で女の事判断すんのやめろよ。もしかしたらあの子、可愛い顔してめちゃくちゃ性格悪いかもしれねぇし」